新発想!土地がなければ「ため池」を使う、水に浮かべて使う太陽電池
 土地がなければ「ため池」を使う、水に浮かべて使う太陽電池

新発想の、太陽光発電システムが、兵庫県の南西部に誕生した。
兵庫県の南西部にはため池が目立つ。そのため池に識を覆すのが水に浮かぶ太陽電池モジュールを設置しただ。
ノウハウがほとんどない分野であることから、まず小規模な実証実験で可能性を探るそうだ。
 兵庫県南西部の播磨地方には4万3000カ所もの農業用ため池が散らばる。
全国のため池の2割が集まっている計算だ。兵庫県はため池の水面を再生可能エネルギー源として使うため、水に浮かぶ太陽電池を使った「フロート式太陽光発電の実証実験」を2013年7月15日から小野市で開始する。
 水面は整地された土地とは異なる。波風の影響を受け、水位も変わる。これらの影響を調べるのが目的だ。実証実験は小野市の浄谷新池(満水時の面積2.4ha)で進める。
 発電システムに求められる条件を調べるため、2パターンの浮体(フロート)を使う。搭載する太陽電池モジュールの傾斜角と、フロートの係留方法を変える。どちらも9つのフロートに太陽電池モジュールをそれぞれ80枚(出力20kW)搭載する。
 パターン1では、モジュールの傾斜角を10度に抑えた。フロートの総面積は232m2である。フロートは陸地からワイヤーで係留する。
 パターン2では、モジュールの傾斜角を20度に増やす。フロートの総面積はパターン1よりも10%広い256m2だ。パターン1との発電量の差や、波風から受ける影響を比較する。パターン2ではフロートの四隅から池の底に沈めた重りへ係留する。ため池の水位変動にどの程度追従するか、強風時の安定性はどうかをパターン1と比較する。
 なおパターン1、パターン2とも散水装置を試験的に利用する。フロート中央部に散水装置を設置し、散水の冷却効果と発電量の関係、モジュールの汚れへの影響を観察し、実運用時に散水装置が必要かどうかを調べる。